誘う女

「誘う女」見ました

1990年に実際に起きた事件を題材にしたジョイス・メイナードの小説「誘惑」の映画化。当時22歳のパメラ・スマートという女性が、15歳の少年を唆して彼女の夫を殺させた事件が元となっている。主人公スーザンを通して現代社会に巣くう人間性を鋭くえぐり出し、そしてその裏にあるTV文化の異常な加熱ぶり、マスコミやTVというメディアをシニカルな視点且つ独特のタッチで描きます。目的達成のためなら手段を選ばない魔性の女スーザンをニコールキッドマンが体当たりで演じ、ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞しました。小さな地方局でお天気キャスターをつとめるスーザン・マレット。有名ニュースキャスターになるという野望を持つ彼女は、夢を叶えるためには夫の存在が邪魔だと考え、ある計画を思いつく・・・。

あらすじ

全米を震撼させたパメラ・スマート事件に基づいた実話の映画化。夫との幸せな結婚生活、テレビに出るという昔からの夢が叶い、天気予報のキャスターとしてキャリアをスタートさせたはずのスーザン。しかし、彼女の内側には、信じられない欲望が渦を巻いていた。美人キャスターの微笑みの陰に隠されていた実像とは??

ニコールキッドマンの女優魂

誘う女は、アメリカで実際に起こった殺人事件を元に、鬼才ガス・バン・サント監督が手掛けたサスペンスドラマです。ニコール・キッドマンが優れた女優かどうか疑いを持つなら、この映画を見てみましょう。ニコール・キッドマンはこの映画の主演を得るためにスザーンさながらの売り込みをしたそうです今やハリウッドを代表する女優のニコール・キッドマンでも必死な売り込みをするんですね この頃はまだトム・クルーズと結婚してましたよね?でも離婚してからのキャリアの方が目を見張るものがあります。本作でニコール・キッドマンはゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞を受賞しました。

受賞

この映画でニコールキッドマンがゴールデングローブ賞(主演女優賞)を取ったことはその後の彼女のキャリアに大きな影響を与えたのは間違い無いでしょう。受賞前の当時はどちらかというと「トム・クルーズと結婚した人」という認識でしたので・・・。

監督

監督のガス・ヴァン・サントは主役を魅力的な人物として撮ってます。『ドラッグストア・カウボーイ』ではマット・ディロン、『マイ・プライベート・アイダホ』では故リバー・フェニックス。とにかく主役の魅力を引き出すのがとても上手い監督さんです。

見どころ

まずはなんといってもニコールの見た目や雰囲気と「氷のように冷たい女」という役のイメージがピッタリと合っています。とにかく自己中で、自分の夢を叶えるために邪悪な考えを実行していく。そんな女のイメージがどうしてこんなにニコールにハマるのか分りませんが、いつみても凄いと感心します。

実際の事件

このストーリーは実際にあった事件を元に作られています。その裁判の様子はテレビ中継され、全米で一大センセーションを巻き起こす。原作者のジョイス・メイナードはモデルとなった事件の裁判を傍聴して小説の構想を練ったということだそうですが、当時22歳のパメラ・スマート(高校の講師)が、生徒である15歳の少年と不倫関係になり、夫を殺させたという事件が起こったときは裁判が全米でテレビ中継されました。

事件と映画

映画のお話が実際の事件よりも尚一層強調しているのは、ヒロインのスーザン(ニコール・キットマン)が何故だか異常なほどニュースキャスターになりたいのという夢に執りつかれているところで、少年(ホアキン・フェニックス)を使って可哀想な夫ラリー(マット・ディロン)を殺す動機も「ニュースキャスターの夢を叶えるには邪魔だから」というもの。小説ではどうして主人公スーザンがニュースキャスターになろうと思うのかという部分や、中流以上の裕福な家庭で育った彼女の勘違いと妄執がこれでもかと描かれて、ヒロインの崩壊っぷりまでの軌跡がハイスピードで楽しめる内容なのですが、映画では全米市民の記憶を呼び覚ますように、テレビ番組の描写やメディアの熱狂ぶりがフューチャーされています。こういうところはガス・ヴァン・サント監督は得意ですね。

事件概要

1990年、当時22歳のパメラ・スマート(en:Pamela Smart)という女性が、15歳の少年を唆して彼女の夫を殺させた事件が元となっています。ニューハンプシャー州の高校で開かれた "Project Self-Esteem" というプロジェクトで講師をしていたパメラは、ボランティアで来ていた少年ビリーと知り合います。深い仲になった二人。そしてパメラは「夫さえいなければずっと一緒にいられる」とビリーを唆し、ビリーは友人二人と共にパメラの夫のグレッグを殺害、物取りの犯行のように見せかけたという事件です。結局、警察はパメラと親しかったある女生徒の協力により、彼女自身の口からその計画を立てた事を引き出し、共犯となった少年の証言もあり、ビリーの犯行だという事が明らかになります。パメラが計画を立て、彼女を愛していたのでその計画に乗ったと語るビリーと、容疑を全く否認し無罪を主張するパメラの証言は真っ向から対立。アメリカ中の話題となりました。その後、パメラ・スマートは1991年3月に終身刑を宣告され、現在も刑に服しています。彼女は今なにを思っているのでしょうか?

スタッフ

  • 監督 ガス・ヴァン・サント
  • 脚本 バック・ヘンリー
  • 原作 ジョイス・メナード
  • 製作総指揮 ジョナサン・タプリン 、 ジョセフ・M・カラチオロ
  • 製作 ローラ・ジスキン
  • 撮影 エリック・アラン・エドワーズ
  • 美術 ミッシー・スチュワート
  • 音楽 ダニー・エルフマン
  • 字幕 石田泰子

キャスト

  • スザーン・ストーン:ニコール・キッドマン
  • ラリー・マレット:マット・ディロン
  • ジミー・エメット:ホアキン・フェニックス
  • ラッセル・ハインズ:ケイシー・アフレック
  • ジャニス・マレット:イリーナ・ダグラス
  • リディア・マーツ:アリソン・フォーランド
  • ジョー・マレット:ダン・ヘダヤ
  • エド・グラント:ウェイン・ナイト
  • キャロル・ストーン:ホランド・テイラー
  • フェイ・ストーン:スーザン・トレイラー

にこーるきっどまん